中村(記)
【6月8日(金)】
(22:10)
JR赤塚駅近くの駐車場で最後のメンバー上田が乗車し全員集合、出発。
【6月9日(土)】晴れ時々曇り、9時頃から12時半頃まで雨のち曇り
(02:00)
御池着後、仮眠
(05:30)
身支度後、行動開始
(05:35)
燧裏林道と燧ケ岳登山口の分岐
今回、松崎・中村・上田の3名は燧ヶ岳登頂を目指しチームを組んだ。宮本・さわこは燧裏林道チームのため別行動となる。
ここで二人と別れ登山開始。
夕べの雨の影響か、登山道はところどころ小沢状態で水芭蕉が顔を見せる。
(06:00)
1,550m付近から急登が始まり残雪が現れる。
(06:35)
広沢田代通過
木道は濡れ、湿原は残雪が消えた直後の様相。進行方向前方に、熊沢田代が小高い丘のように見える。後方には大杉岳へと続く尾根が見える。
(07:30)
熊沢田代通過
広沢田代から200mほど登って50m程度下ると熊沢田代。ここも広沢田代と同じように雪解け直後の様相。
(08:00〜09:00)
雪渓格闘中
熊沢田代を過ぎると燧への登りが始まる。残雪も多く踏み跡と赤くペイントされた木をたよりに登る。夏場の涸れた沢が2〜3、そこに雪渓が残り、それぞれの間には笹薮がある。途中で踏み跡が次第に少なくなり、その踏み跡も蛇行している。
中村から松崎にトップが代わり笹薮を2回越えて左手に進むと、年数を経た赤布が枝に結ばれていた。
上田がGPSを駆使し何度か方向を確認。
松崎が進路調査のため大きな雪渓を左岸から右岸にトラバースし、100mくらい上ると右岸の藪に赤布発見、その上部藪の中に夏道を発見した。黄・黒色のビニールロープが無造作におかれ、夏道用の注意を促す標識が設置されていた。
先発の単独登高者は一つ前の雪渓を直登していったがその後どうしただろうか。後続の単独者4名は(経験が浅いのか?)当パーティに追従。
標高約2,200m付近、ここで軽く休憩。間もなく雨が降り出し慌てレインウェアを着込む。
当パーティに追従してきた単独者は、我々に丁寧な礼を述べ別れていった。
(09:45)
俎ー頂上
雪渓との格闘が終わり俎ーに到着。雪渓では感じなかった風が吹いていて、記念撮影後岩陰に近寄り風をよけ、立ったまま食事。自分たちのほかに数名の登山者あり。視界は利かず、標識に従って柴安ーに向かう。
(10:30)
柴安ー頂上
直下に残雪があり標高差50m程の急登をキックステップで登る。傾斜は35度を超えているだろう。飯豊三国岳直下の急登を思い出す。ここは俎ー頂上より風がないが、同じように視界は利かない。少し広い場所があり、ここなら松崎、中村はテントを張れると話し合う。
天候がよければ尾瀬ヶ原から至仏山の展望を手に取るように楽しめるが、またの機会に取っておこう。記念撮影をして即下山。
(10:50)
温泉小屋道分岐
柴安ーを下り岩の間をすり抜けるように20分程度進むと、温泉小屋道との分岐に到着。見晴新道へと進む。
(11:00)
定時交信
今回は上田が無線機を持参してきたので、1時間ごとに定期交信を図り、宮本と連絡を取りあうことに決めていた。分岐で別れて以後、我々の現在地、コース状況を逐一報告していたのだった。
温泉小屋道との分岐を過ぎて間もなく、沢状になった登山道に残雪が見え始めた。登って来たパーティによると途中かなり残雪があるらしい。軽アイゼンをつけようと中村がトップの松崎、ラストの上田に声を掛ける。下山してきたパーティをやり過ごし、雨が強くなったため急いでアイゼンをつけ終えて周囲を確認したところ、上田がいないことに気付く。松崎が何度か名前を呼ぶが応答なく中村が後方を見ても確認できなかったため、下山したことを確信し、2名で下山開始。
(13:30)
見晴十字路
残雪と岩が混じり合った登山道は樹木で覆われ、まるで沢のようになった見晴新道を辛抱強く下山して段小屋坂との分岐を過ぎると、間もなく見晴十字路に到着。
小屋の間を通り抜け湿原に差し掛かったところで、先に燧裏林道経由で温泉小屋に到着していたさわこが出迎えに来ていた。宮本と交信し、無事を報告。
(14:00)
温泉小屋到着
宮本、上田が出迎えてくれた。休む間もなく身支度を整え、14:25松崎、中村の両名は三条の滝にむけて出発。
(14:40)
平滑ノ滝。記念撮影。
(15:20)
三条ノ滝。記念撮影し温泉小屋へ戻る。
(16:25)
温泉小屋着
【6月10日(日)】9時頃まで曇り、9時頃から12時半頃まで雨のち曇り
(04:00)
起床、準備
(05:00)
温泉小屋出発
(05:30)
見晴十字路
温泉小屋で作ってもらったおにぎり、中村が準備した具沢山のかき卵汁と各自の行動食、コーヒー・ほうじ茶で朝食をとる。食後、キャンプ場を下見してぶな林の中を沼尻に向かう。段小屋坂は見晴十字路からかなりの区間に木道が敷設してある。
(卵投入前) |
白砂峠付近には、木道にかからないほどの残雪があった。
(08:30)
白砂田代着
木道近くの水芭蕉の白いがくが、降ったひょうのためにちぎられたようになっている。
(08:50)
沼尻着
休憩所に到着する間もなく、雨が降り出す。休憩所には飲料水が引かれ、持参したコーヒーを淹れる。1時間ほど休憩した後に沼山峠に向けて出発。
浅湖湿原、長英新道分岐を経由して大江湿原へ。
大江湿原では水芭蕉やリュウキンカ、ニッコウキスゲの新芽、ショウジョウバカマ、コバイケイソウの若芽などの高山植物が咲いていた。花々を愛でながら、しばしゆったりとした時間をすごす。水芭蕉は今が満開。
平野家のお墓にお参りする。そこは大江湿原の向こうに長蔵小屋付近が手に取るように見渡せる、絶景の場所だった。
(11:30)
沼山峠着
(12:00)
沼山峠休憩所着
到着後、即、臨時運行バスに乗り御池へ出発。
御池到着後燧の湯にて汗を流し、水戸へ無事帰還した。
宮本・松崎・さわこ・上田・中村
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