「白馬岳」山行記録

期間:平成21年6月6日~7日



松崎(記)

■山  名:白馬岳、小蓮華山
■宿 泊 先:白馬岳頂上宿舎(テント泊)
■コースタイム
6/5:東京⇒豊科I.C.⇒猿倉
6/6:猿倉(08:00)…白馬尻荘(09:10)…葱平(12:10)…白馬岳頂上山荘(14:40)泊
6/7:白馬岳頂上山荘(04:50)…白馬山荘(05:10)…白馬岳山頂(05:40)…三国境(06:20)…小蓮華山(07:20)…白馬大池 (09:10)…天狗原(11:00)…栂池平(12:10)⇒[ロープウェイ&ゴンドラリフト]⇒栂池高原栂池高原⇒豊科駅⇒東京

【6月5日】
22時に東京を出発した。中央道は週末の高速1000円の影響もあって、混んでいるように感じた。双葉サービスエリアで休 憩を挟んで、豊科I.C.でおりた。白馬駅から八方尾根スキー場に向かい、猿倉に入った。駐車場で仮眠を取った。

【6月6日】
7時起床、8時前に車の回送サービスの方と落ち合った(今回は猿倉から栂池まで回送サービスを活用した)。8時に駐車場を出発した。天候は曇りで、稜線は雲の中に隠れていた。

猿倉からの白馬岳の眺め

猿倉荘で登山届けを出して、山道に入った。すぐに林道と合流して林道 歩きとなった。林道が終わり、さらに少し歩くと白馬尻荘に出た。天候は次第に良くなってきていたが、稜線の雲は動かなかっ た。雪渓には無数の踏み跡があり、歩くのには不都合はなかったが、両側の沢筋に大量の雪塊や岩が落ちていることが気にかか った。最近は韓国人パーティーに山でお会いすることが多い。今回も5組あまりのご夫婦とガイド1人によるパーティーと一緒になった。

大雪渓

大雪渓も中盤に差し掛かった時、上の方で「あっ!」という声が上がった。見上げると無数の雪塊がこちらに向かってきていた。下にいた韓国人パーティーからも大きな声が上がった。私は雪塊の動きを見極めて闇雲に動かないよう、友人に指示を出した。雪塊の大きさは大部分は30cm角の物だったが、大きいもので1m角はあるものも物もあった。雪塊群の通過が間近に迫ってきたので、改めてステップを切り、足場を確保した。わずか1m脇を通過したものもあったが、無事に全ての雪塊が通過した。他のパーティーも無事であった。上部を見上げたところ、雪塊は落ちきったようなので登山を再開した。12時10分葱平に到着。葱平を過ぎると勾配が少し落ち着いた。

葱平から大雪渓を見下ろす

白馬岳頂上宿舎が目前になって来たところで、水が取れる場所があったので、本日の炊事用に汲んでおいた。14時40分白馬岳頂上山荘到着。小屋で聞くと、山荘でも水をもらえるらしい。北アルプスでは水を購入する場合が多いので汲んでおいたのだが、何ともありがたい。山荘で明日の行き先を伝えると、まだあまり人が入ってないようで踏み跡は期待できないとのことだった。テン場には先客がいたが、我々とテン場で泊まったのは先客の2組だけだった。小屋で買ったビールで一息ついてから、稜線上を散策した。

白馬岳頂上宿舎から白馬山荘を見上げる

依然として、稜線上には雲が多く遠方の景色は望めなかった。

【6月7日】3時半起床、4時50分出発。昨日の雲は消え、天気は快晴となっていた。

白馬岳頂上宿舎から白馬山荘を見上げる

白馬岳山荘に向かう途中で、朝日が顔を出した。朝日を拝みに出た人々が稜線上にちらほら見えた。

白馬山荘

雷鳥

5時40分白馬岳山頂到着。360°の眺望は圧巻であった。北アルプスはもちろんのこと、中央アルプス、南アルプスの峰々がどこまでも連なり、遠く富士山の陰もうっすら見えた。

白馬岳からの北アルプスの眺め

白馬岳から大雪渓の眺め

今回の山行では5、6回も雷鳥が我々の前に姿を現してくれた。この時期の雷鳥は、まだお腹の部分にまだ白い毛を残していた。

雷鳥

三国境で朝日岳に思いを馳せながら、小蓮華山に向かう。

三国境から小蓮華山を見上げる

7時20分小蓮華山到着。山頂は崩壊が激しいようで、今は頂上には上がれないようになっていたが、付近からの白馬岳や朝日岳方面の眺めが素晴らしかった。ただ、向かう白馬大池方面は雲の中に隠れていた。

小蓮華山から白馬三山の眺め

小蓮華山から朝日岳方向

白馬大池に向けて、徐々に高度を下げていった。

雷鳥

雷鳥坂まで下り、多分これが白馬大池だろうという辺りまで来たのだが、目指す白馬大池山荘がガスで見えない。付近を歩き廻ってみるも、なかなか見つからなかったので、休憩にしようかと思った時にガスが晴れ、100m先に小屋が見えた。まだ小屋は固く閉ざされていて、人影はなかった。白馬大池も雪に覆われていて、普段の姿を見ることはできなかった。

白馬大池

小屋から時折見えるケルンを目印に天狗原に向かった。高度が下がり、少しずつ夏道が見えるようになってきた。

雷鳥

天狗原では、木道上の雪はほとんど解けていて、湿原の水の流れも戻っていた。

天狗原

樹林帯に入りさらに高度を下がり、気温がずいぶんと上がってきた。12時10分栂池平到着。栂池平には栂池自然園を散策するハイカーで溢れていた。栂池平からロープウェイとゴンドラリフトを乗り継いで栂池高原に降り立った。
回送してもらった車はゴンドラリフト横の駐車場に止めていただいていた。駐車場横にある栂の湯にお世話になったが、内風呂と露天風呂、休憩所までありとても良い施設だった。
昼食は栂池高原から白馬大池駅へ向かう途中にあった「ちゃんめろ」という古民家の蕎麦屋さんに訪れた。蕎麦と野菜てんぷらを頂いたが、とてもおいしかった。
友人は長野の実家に帰るということで、豊科駅まで送ってもらい、電車で東京の自宅に戻った。




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