6月21日 休憩日(旭岳登山口)
本日は休憩日と決めていた。夜半に大雨となった。6時にロープウェイが動き出すので、5時半辺りに駐車場が賑やかになった。雨は上がっていた。
8時起床。ゆっくりと朝食を取って出かけた。
旭岳登山口
ビジターセンターでもらった地図を元に近くを散策した。
山フキ
岳の展望台から山を見ると頂上が見えていた。 今日、登るべきだったかと考えてみたが、本日はゆっくり体を休めよう、明日は旭岳から黒岳まで行って帰ってくる強行日程なのだから。
展望台より旭岳を望む
駒止滝や野営場を見学した。
駒止滝
昼食を取り、本を読んだり、昼寝をして過ごした。
旭岳登山口
本日は湯元 湧駒荘の温泉に入った。料金は600円、広くてキレイな温泉で、ゆっくり疲れを取ることができた。野営場は本日も賑やかそうだったので、駐車場で過ごした。

TOP


北海道の山

期間:2009年6月17日〜24日





6月20日 十勝岳・美瑛岳





6月22日 旭岳、中岳温泉
◎帯広
◎網走
◎旭川
◎札幌
羊蹄山▲
▲旭岳
十勝岳▲
▲トムラウシ山
▲雌阿寒岳
十勝岳登山口(05:20)…十勝岳避難小屋(06:15)…昭和噴火口(07:05)…十勝岳山頂(07:50)…美瑛岳(09:35)…雲の平分岐(11:30)…十勝岳登山口(12:00)
4時起床、5時20分に出発。昨夜は眺めることができなかった十勝岳が眼前に聳え立っていた。今日は雲は多めだが、空気が澄んでいて眼下に広がる十勝平野の風景は素晴らしかった。
十勝平野
十勝岳は活火山で62U噴火口からはもくもくと噴煙が上がっていた。道は富士山のような火山礫が続いた。
前十勝

十勝岳避難小屋までは緩やかな道で、そこを過ぎると勾配がきつくなった。

十勝岳避難小屋
噴煙が時折、登山道に流れ込んできて大丈夫なのかと心配になった。
62U噴火口
昭和噴火口まで来ると勾配は落ち着き、十勝岳の山頂が見えてきた。
昭和噴火口より十勝岳の眺め
しばらく見晴らしの良い礫歩きが続き、山頂直下で急登になった。
十勝岳山頂直下
7時50分十勝岳山頂。
十勝岳山頂
山頂の眺めは素晴らしかった。十勝平野は高度を増し、さらに奥まで広がって見えた。
62U噴火口と十勝平野
南を向けば富良野岳、北を向けば昨日、登ったトムラウシ山、そして、さらに大雪山系が連なっていた。
山頂より富良野岳を望む
当初はここで折り返そうと考えていたが、時間が早いので美瑛岳まで足を延ばすことにした。平ヶ岳から鋸岳に向かっている途中、十勝岳の方向からドゴーンという音と共に少し地響きがした。えっー!噴火ー!!音の出所は不明だが、音のした方向に背を向けて歩いたので、構わず歩くことにした。その後も音は何度も続いたが、噴煙が大きくなっている感じはしない。
平ヶ岳より美瑛岳を望む
礫歩きの歩きやすい縦走路が続いたが、何度か雪渓のトラバース道もあった。
美瑛岳
美瑛岳は爆裂火口になっていて、外輪に入ると岩場歩きに変わる。
十勝岳と美瑛岳
9時35分美瑛岳山頂。
美瑛岳山頂
美瑛岳からの眺めも素晴らしかった。遠く阿寒岳まで眺めることができるほどだった。風も穏やかで、ゆっくり休憩をすることができた。
美瑛岳より十勝岳、富良野岳を望む
美瑛岳からの下りは急な場所が多かった。途中から樹林帯に入り、蒸し暑さが尋常ではなくなった。救いは樹林帯と雪渓が交互に出てきたことで、雪を被って体温を下げることができた。その後、クサリやロープが出てきたが、注意をして下れば問題なかった。雲ノ平を過ぎると十勝岳登山口の建物を確認することができた。
前十勝と硫黄沢川
下山路は十勝平野の素晴らしい風景を眺めながら歩けたのであっという間だった。
12時十勝岳登山口到着。
望岳台より十勝岳の眺め
十勝岳は比較的、登りやすい山だった。ルートもたくさんあるので、ルートを変え何度も楽しめる山でもある。今回は登らなかったが、美瑛岳から美瑛富士に足を延ばしても良かったかもしれない。ただ、山を降りてからの車移動を考えると、どうしても昼過ぎには帰りたい気持ちになってしまう。昨日はお風呂に入れなかったので、早速、白金温泉に向かう。登山口からみて、一番手前にあった
銀瑛荘にお世話になった。料金500円で、内風呂(洗い場あり)と露天風呂があり、さらに休憩室まで使えて最高の施設だった。
旭川に向かった。
麓から十勝岳を望む
目的は情報収集と買出し、洗濯が目的だった。目的を果たし、さて、どこに泊まろうか悩んだ。明日は休憩日にしようと考えていたので、旭川で泊まってもよいのだが。。中心部の近くにある神楽岡公園キャンプ場に行ってみるが、土曜日ということもあって、遅くまでバーベキューをやっている人がいて、ゆっくりできそうもない。そこで、旭岳登山口にある野営場に行くことにした。ところが、こちらも週末ということもあって、23時を過ぎているのににぎやかだった。。。仕方がなく、公営駐車場に車を止め、就寝することにした。

TOP
トップに戻る     山行記録に戻る





6月17日移動日(羽田〜女満別〜雌阿寒岳登山口)
羽田7時55分発、女満別空港行きの飛行機に乗り込んだ。飛行機はほぼ定刻通に女満別空港に到着した。気温が心配だったが、湿度が少なく過ごしやすいといった陽気だった。レンタカーの手続きを済ませ、食料やガスの買出しに出た。
オンネトー
15時にオンネトーの畔にあるオンネトー国設野営場に到着した。とてもキレイなキャンプ場で、トイレ、水場(炊事場)はもちろんのこと、キャンプファイヤー施設などもあった。登山口はキャンプ場の駐車場にあった。先着には軽トラのおっちゃんがいただけで、後から2組ほど様子を見にきたパーティーがいたが、テントを張ったのは我々とおっちゃんの2組だけだった。テントを張っている途中に、下山してきたご夫婦に伺ったところ、登山路には雪は無いとのことだった。

TOP

オンネトー国設野営場(05:30)…オンネトーコース…二合目(06:00)…五合目(06:40)…七合目(07:50)…阿寒富士(08:50)…八合目(09:20)…雌阿寒岳(10:00)…雌阿寒温泉コース…八合目(10:20)…五合目(10:50)…二合目(11:20)…雌阿寒温泉(11:50)…オンネトー国設野営場(12:50)
4時起床、5時半出発。いよいよ北海道登山デビューの朝!
二合目あたりまでは広々とした林道歩き。二合目を過ぎると道も細くなり、急坂になる。五合目を過ぎた辺りから眺望がよくなる。
阿寒富士
七合目で雌阿寒岳と阿寒富士の分岐になった。
8時50分阿寒富士山頂。
阿寒富士より雌阿寒岳を望む
ガスが多くて眺望は利かないが、時折、見える遠方の風景には人工物が一切なく、山深いところに来た印象を受けた。雌阿寒岳の爆裂火口からはものすごい勢いで噴煙が上がっていた。
10時雌阿寒岳山頂。
雌阿寒岳山頂
眺望はますます無くなり、時折、噴火口を覗ける程度だった。
雌阿寒岳噴火口
天候が良ければ、阿寒湖はもちろんのこと北海道の形が見えるのではないかと思うが、残念!今回は仕方がない。九合目までは外輪を歩き、一気に下りに入る。
雌阿寒温泉コース9合目より
雌阿寒温泉コースは急坂の連続で、ぐんぐん高度が下がっていく。五合目辺りで、オンネトーを眺めることができた。群青色のような深い青色の湖だった。
五合目辺りからオンネトーを望む
11時50分雌阿寒温泉到着。
一旦、車道に出てからオンネトー国設野営場につながるハイキングコースを行く。
オンネトー湖畔
12時50分オンネトー国設野営場到着。
雌阿寒岳は周回コースを選択できることや、比較的楽に奥山に入った感じを得られるのでおススメの山である。また、オンネトーの水の色は今まで見たことがない青色で必見である。
キャンプ場からのオンネトー眺め
雌阿寒温泉の旅館景福の温泉に入ることにした。料金は300円と安い。造りが変わっていて内風呂と露天風呂が違う場所にあった。内風呂に入ったのだが、湯船から温泉が湧き出していて、とてもいい湯であった。ただ、洗い場がないのが難点か。。。
トムラウシ登山口に向けて5時間半の移動。途中で昼食を済ませた。道道718号は最後の30分間くらいは道路が未完成で砂利道であった。東大雪荘との分岐をトムラウシ自然休養林野営場方面に進むとすぐに野営場のゲートがあった。野営場の開設期間ではないが中には入れるだろうと期待していたが、ゲートが閉まっていた。仕方がないのでこのまま進み、トムラウシ短縮コース登山口の駐車場まで行くことにした。駐車場には人気がない。獣の雰囲気がするので爆竹を鳴らしておいた。テントを張り、食事にした。今夜はスーパーでラーメンを買ってきた。北海道のスーパーにはたくさんの生めんやラーメン具、スープの売っていて、選ぶのが楽しい。

TOP
旭岳登山口(06:00)…ロープウェイ…姿見(06:15)…旭岳山頂(07:30)…姿見平(08:20)…裾合平(10:30)…
中岳温泉(10:25)…姿見(11:55)…ロープウェイ…旭岳登山口(13:15)
4時半起床、5時半出発。天気は曇り勝ちだが悪くはない。ただ、気になるのは、北海道にきてからほとんどなかった風が今日は吹いていることだった。6時発のロープウィに乗り込む。ただ、係りの人にこの風だと昼ぐらいにはロープウェイは動かなくなるだろうと言われた。6時間では黒岳往復は到底無理なので、旭岳〜北鎮岳〜裾合平にルートを変更した。姿見平の風は麓よりも強く、目指す旭岳は雲の中だった。
姿見平より旭岳の眺め
金庫岩付近では強風により、谷側に引きずりこまされそうになりながら行進となった。
地獄谷
7時30分旭岳山頂。ガスに囲まれて景色は何も見えない。風が強く休憩ができる状態ではなかった。
旭岳山頂
そのまま間宮岳に向けて進んだが、100mほど下ったところ(たぶん、裏旭キャンプ指定地だと思われる)で雪が出てきた。視界もなく、踏み跡も消えてしまっていた。これ以上、進むのは不可能と判断し、山頂へ向けて引き返した。
8時20分に姿見平に到着した。噴気活動展望台や周辺の池を見て廻るも、このまま帰るのも早いしな〜ということで、本日、予定していたルートを逆周りで行けるところまで行ってみることにした。
噴気活動展望台より

姿見ノ池
裾合平までは笹根と雪渓を交互に歩いた。笹根が深く、熊が出てきそうだったので、爆竹は行きも帰りも数回鳴らした。裾合平からは白銀の世界で、踏み跡はないが篠竹がたまに付いていたので、どうにか進むことができた。ただ、一箇所だけ先がなかなか分からない場所があり、これをもし北鎮岳から下山してきてた場合、ルートが取れたかどうか不安に思った。
裾合平
中岳温泉を発見した。湯船から湯が湧きあがっているので、さぞかし温かいのだろうと思って、手を入れてみると雪解け水と変わらなかった。ここから北鎮岳まで往復で3時間。ここまで来たのだからと欲が出てしまったが、天候も悪いし、このままではキリがないので止めることにした。
中岳温泉(右奥にスコップがある)
来たルートを慎重に引き返した。姿見平に12時前に戻ってこられたので、ホッとしていた。
姿見平より旭岳の眺め

旭岳と夫婦池
しかし、ロープウェイ乗り場に行ってみると朝よりも風が増したため動いていなかった。そういうことならと、外に出て自力に戻ることにしたのだが、パトロールの方にこの時期はガイドでも迷うルートだということで、注意を受けた。しかも、姿見に大勢の人がいるので、風の合間をみて必ずロープウェイを動かすとのことだったので、待機することにした。1時間くらい経ってからロープウェイを動かしてくれた。思ったよりもロープウェイは揺れるず、無事に旭岳登山口に到着することができた。
大雪山は天候により、旭岳のみとなってしまったが、次回はいろいろ廻ってみたいと思った。中岳温泉側では人に会うこともなく、大雪山の懐の深さの一端を味わうことができた。次回は縦走をと、気持ちを強くした山行であった。
本日も昨日お世話になった湯元 湧駒荘の温泉に入りにいった。
麓より旭岳の眺め
今日はこれから羊蹄山までの7時間の長旅である。一旦、旭川に行き、そこから高速で札幌へ向かった。途中、前が見えなくなるほどの大雨で、運転に気を使った。久しぶりの渋滞に巻き込まれながら札幌を抜け、倶知安方面に進んだ。羊蹄山は別名「蝦夷富士」と呼ばれ、円錐形の形をしている。ルートは四方から4つのコースがあり、登山口はどちらでも良かったので、もっとも一般的な比羅夫登山口を選んだ。本日は登山口と駐車場と一緒になった半月湖野営場で幕営することにした。人の姿はなく気ままなテント暮らしとなった。

TOP
トムラウシ短縮コース(05:30)…温泉コース分岐(05:50)…カムイ天上(07:20)…コマドリ沢(09:00)…前トム平(10:30)…トムラウシ分岐(12:10)…トムラウシ山山頂(12:40)…前トム平(14:40)…コマドリ沢(15:30)…カムイ天上(17:10)…温泉コース分岐(17:50)…トムラウシ短縮コース(18:10)
※当初は1泊2日を予定

4時起床、5時半出発。温泉コース分岐までは平坦な笹根コースであるが、徐々に勾配が増す。カムイ天上で一旦勾配は落ち着いた。
カムイ天上からの眺め
先に出たパーティーが折り返してきた。雪が出てきたがアイゼンを持っていないので諦めたとのことだった。コマドリ沢に近づくと雪渓のトラバースが数回続き、それを終えると雪渓への下降が始まる。
前トムラウシ山
9時コマドリ沢到着。
友人の様子を伺うと疲れが激しい。コマドリ沢は雪の下であるが、周辺を見上げると雪解けで滝のようになっている場所が数箇所あった。工程は長くなるが水も取れることだし、ここに荷物を置いて友人の負担を押えることにした。
コマドリ沢
ここから前トム平までは一気の登り返しが続き、縦走路から分岐した稜線上に上がる格好になる。
前トム平
前トム平からはしばらく平坦な道が続くが、トムラウシ公園で50mほど下りがある。
トムラウシ公園からトムラウシ山を望む
それを登り返すと縦走路に出る。ここまで来れば、トムラウシ山頂は目の前である。
頂上直下
12時40分トムラウシ山頂。
トムラウシ山山頂
北海道で一番の目的にしていた山頂に立つことができた。ガスが出ていて見晴らしはイマイチだが、それでもどこまでも続くと思われる雄大な風景に圧倒された。次回、ここに立つときは大雪山の縦走をしているときであろうか。
山頂より十勝岳方面を望む
来た道を折り返す、前トム平を14時40分に通過できたので、本日の幕営地のコマドリ沢まではあと一時間、余裕が出てきてホッとした。
前トム平直下
ところがコマドリ沢に着くと荷物が散乱している。しまったー!!もう少し気をつけようかとも考えていたが、高を括って荷物を少し雪に埋めただけだったのだ(もう少し掘ったところで、結果は一緒だったかもしれないが)とりあえず、熊の可能性があるので爆竹をを鳴らしておいた。荒らされた食料はアルミパウチのものが多かったので、牙やら爪が鋭くないと破ることは不可能に思う。やはり、熊だろうか、それともキツネ。。。うー怖い。当てにしていた食料はなくなったが、行動食でも何とかなる。ただ、ここに居残ることには懸念がある。この時期の北海道は7時半くらいまで明るいので、時間的には余裕がある。友人の荷物を負担することにして、下山をすることにした。
コマドリ沢を少し進んだところから雪渓の登りに入る。一気の登りを終えるとトラバースに入る。が、ここでルートを見失う。行きにこの辺は危ないかもと思っていたところだった。散々迷った挙句、ルートがハッキリしている場所まで戻り、ルートを見つけることができた。その後、雪渓のトラバースと夏道が交互に続き、カムイ天上には17時15分に到着した。
ここから先は雪はあるものの夏道歩きに入る。温泉コース分岐には17時50分に到着した。
温泉コース分岐
そろそろ登山口に近づいた笹根道を歩いていたとき、突然、笹薮の中からガサガサと大きな動物の物音がする。緊張が走った。急いで爆竹を取り出しその方向に投げる。爆竹の音と共にまた物音がした。登山口のほうに歩き出すと、物音のした方向から鹿の抗議とも取れる泣き声がした。鹿に驚かせたことを詫びつつ、帰途に着いた。18時10分トムラウシ短縮コース登山口到着。
トムラウシ山は1泊2日予定であったが日帰りで登ることができたので、北海道山行は4回の山行のつもりだったが、もう一山増やすことが可能になってきた。しめしめトムラウシ山は山頂へのアプローチの感じが僕好みの山だった。アプローチの時点ですごく山深い感覚を得られたが、頂上の景色も格別だった。次回は縦走中に踏みたい山頂であった。
下山した足で、十勝岳登山口に向かう。道道718号の50kmの道のりは人に会うことはなく鹿にばかりに出会った。気が抜けない一本道だった。ガソリンがあと1メモリ半というところだったが、途中でスタンドに寄ればいいか〜という程度に考えていたが、夜になり開いているスタンドがない。ガソリンが乏しくなり、焦りが出ているところにきて、さらに狩勝峠では濃霧が発生していて視界がすこぶる悪い。こんな所でガス欠になったら。。。慎重にここを通過して、南富良野に入る。ここでもスタンドがやっていない。コンビニで伺うと、富良野に行けばやってるとのこと。ホッと一息。富良野でスタンドを見つけ、さらに車を走らせ続ける。当初は国設白金野営場にお世話になろうと思っていたが、すでに22時を過ぎていたのでそのまま十勝岳登山口の駐車場まで進む。駐車場には2、3台の車が止まっていた。今日は車の中で寝ることにした。ちなみに本日は残念ながらお風呂には入っていない。

TOP





6月23日 羊蹄山
比羅夫登山口(06:20)…二合目(06:55)…六合目(07:55)…九合目(08:40)…羊締山山頂(09:20)…旧小屋跡(09:50)…九合目(10:05)…六合目(10:40)…二合目(11:20)…比羅夫登山口(11:50)
夜半から雨が降り、朝まで降り続いた。予定の山は登り終えていたので、羊蹄山は登らなくていいか〜と思いながら、うつらうつらしていると、マイクロバスが到着した。いや〜、ご苦労なこったですと思いながら、うつらうつらしていると乗用車が2台ほど上がってきた。むむっ、結構くるな。。そうこうしているとまたマイクロバスが。。よっしゃー、それじゃオイラものぼるかーとなった。
5時半起床、6時20分出発。準備をしているうちに雨は上がったが、山の上の方は雲にすっぽり覆われていた。
比羅夫登山口
樹林帯のおかげで強風にさらされることはなかったが、木が大きくうねっていた。
倶知安町の眺め
8合目を過ぎた辺りから樹木がなくなった。9合目を過ぎると風がまともに当たってきた。北山から旧山頂へ向かう辺りでは、風で前進するのが困難なほどだった。
旧山頂(三角点)
9時20分羊蹄山山頂。北海道山行、最後の頂に立った、という感慨もなく追い出されるように山頂をあとにした。
羊蹄山山頂
天気が悪いのでお鉢巡りをしても仕方がないが、時間も早いので決行することにした。こちら側では岩場が続いたたが、風は北山側ほどではなかった。旧小屋跡から9合目に合流し、来た道を下山した。
旧小屋跡
時折、日が差す時もあり、頂上を振り返るも、山頂は相変わらず雲に覆われていた。
倶知安町の眺め
11時50分比羅夫登山口到着。
比羅夫登山口付近
雨で重くなったテントをテン場で干しながら、車の中を整理した。
羊蹄山は登り一辺倒の単調な登りが続くため、今回のように山頂で見晴らしを楽しめないと、正直しんどい。次回は天候が良いときに倶知安温泉から羊蹄山を眺めてみたいものだ。
北海道山行で一番苦労したのはゴミの処理だった。当初は車移動のため、45Lのゴミ袋にゴミをどんどん詰めていたが、これってどうやって捨てるの?と後になってから気づいた。仕方がなく小袋を買って、小分けにしてコンビニのゴミ箱に捨てることにした。コンビニの皆様、すみません。小袋などの買出しは、国道沿いのショッピングモールに必ず100円ショップがあったため、そこで購入した。
くっちゃん温泉 ホテルようていの温泉に入った。料金700円で、内風呂と羊蹄山が一望できる露天風呂があった。僕はもっぱら内風呂のジャグジーを占拠していた。
倶知安から札幌までは3時間ほどの道のりだった。札幌で安いビジネスホテルを見つけた。夕食を取りに行きがてら、大通公園を観光した。こんな場所が僕の家の近くにあったらいいのにな。
大通公園

TOP
 ■山名 : 6月17日 移動日(羽田〜女満別〜雌阿寒岳登山口)

           18日 雌阿寒岳・阿寒富士

           19日 トムラウシ山

           20日 十勝岳・美瑛岳

           21日 休養日(旭岳登山口)

           22日 旭岳・中岳温泉

           23日 羊締山

           24日 移動日(札幌〜新千歳〜羽田)

6月24日 移動日(札幌〜新千歳〜東京)
ホテルで朝食を取り、ゆっくりしてからチェックアウトした。札幌のベタな観光スポットを巡り、二条市場で昼食を取った。
時計台

北海道庁旧本庁舎

大通公園

テレビ塔

サッポロファクトリー 旧永山邸
少し早かったが、新千歳空港へ向かった。新千歳15時40分発、羽田空港行きの飛行機に乗り込んだ。東京では完全にラッシュの時間と被ってしまい、肩身の狭い思いをしながらの帰宅となった。
北海道山行はとても楽しかった。欲を言えばもう少し時間を作って廻りたかったものだ。引退されたご夫婦に何組かお会いしたが、本州の自宅から車で道内に入り、気ままに1ヶ月間滞在するという人が多かった。北海道山行を行くことを決めたのは第一に本州にはある梅雨がないことだったのだが、最近は蝦夷梅雨という言葉があるようで、この時期の北海道の天候は必ずしも安定していなかった。ただ、東京に戻って、湿気の多さに気が遠くなりそうになったのだが、北海道にはそれがなく清々しくすごすことができた。

TOP





6月18日 雌阿寒岳・阿寒富士





6月19日 トムラウシ山