「高峯山、雨巻山」山行報告(単独)

期間:2009年10月26日(金)



報告:井原

 車デポ地9:50発-五大力堂10:20/30-高峯山11:20/25-県境雨巻山取り付き12:00-雨巻山

 13:00/15-ハンググライダ峰14:20/30-五大力堂15:20-車デポ地15:47



 この春楞厳寺から仏頂山・高峯山を往復した。その時北西に横たわる山塊が印象に残った。

雨巻山である。その約一週間後栃木県益子町大川戸から雨巻山に登った。図らずも山頂で催

されていた地元山岳会‘益子いくべ会’の「山菜天ぷらパーティ」に呼ばれた。

この二つを縦走するルートもあるようだ。道がわかりにくいという情報もあり今回偵察をかね高

峯山から雨巻山のコースをとった。高峯山までは五大力堂裏手のルートを行く。二万五千分の

一の地形図には載っているが余り歩かれていないようだ。この心配は下りに的中する。


 車を部落の入口において五大力堂目指す。少し迷って五大力堂を見つける。由緒ある建物で

平将門の頃からと言う。お堂の中は暗くてよく見えなかったが五体の像があるようだ。


五大力堂解説


五大力堂 細部は暗くて見えないが堂内に数体の像あった

登り口 うるさそうな薮と心許ない踏み跡 右下は墓石の一部
 登り口 うるさそうな薮と心許ない踏み跡 右下は墓石の一部


 五大力堂裏の墓地の裏から高峯山の西のハンググライダーが発進するという峰に直登する。

薮は濃く踏み跡は薄く迷いやすそう。帰りも同じところを帰るからと目に焼き付けるよう心がける

が際限がない。

グライダー峰の直下の草原に出る。こちらからは道があるのかどうかわからない。かろうじて木

の枝の赤テープが降り口であることを示している。東に10分ほど歩いて高峯山の本峰を踏んで

おく。頂上の少し西側には五大力堂に降りる表示があり踏み跡も鮮明である。頂上やや西の地

点から南に延びる(登ってきた尾根とは並行な)尾根伝いに降りるのであろう(地形図には記載

無し)。そのうちにチャレンジしよう。


高峯山から見る雨巻山 左斜めに下っている尾根が富士見コース


 西のグライダー峰に戻って歩く。更に素直に整備された階段もある道を下ると舗道に出て、栃

木側北に進む。県道にぶつかるので今度は県境側南へと歩く。県境の茨城県になってすぐの

右側に車止めされた未舗装林道があって、木に赤テープ巻き付けあり。ここの林道に入る。す

ぐに尾根に取り付く踏み跡があるらしいのだが見過ごしたようだ。戻ろうかなと思っているうちに

林道が終わってしまい、尾根に出ればいいのだろうとかすかな踏み跡を登り、やがて明確な踏

み跡のコル状(後で知ったが地形図上には表示されないギャップ)のところに出る。左に折れて

少し進むが先に高みがない。間違えたようだ。まずは398.8m峰を踏んでからだと戻って右に登

る。正解であった。398.8m峰のもっと前で分岐の表示があり今来た道(地形図には表示無し)は

薬師堂(門毛にある)に行くとあり、目指す道(富士見コースと言うようだ)を得た。

三角点手前の小さな石の祠には金精様がまつられている。もう道を間違えることもないのでど

んどん歩を進める。見覚えのある雨巻山には先客二人。今回山行はもう一組二人と会っただけ

であった。昼食のむすびを摂るのもそこそこに、薮漕ぎ下山で手ずるのを考慮して早く帰途につ

く。


雨巻山から仏頂山(左)と高峯山(右)を望む


 398.8m峰を越え、登りに迷った薬師堂への道を右に分け、県道には比較的最近薮を切り払っ

たような道を下ると直に県境栃木側に降りられた。小さいが標識があった。先人の記録で「取り

付き点は県境を茨城県側になってから」と書かれていたせいか行きには気がつかなかった。予

想に反して手入れされた後のせいか素直にほぼ地形図通り歩けるではないか。


 グライダー峰で一息入れた後、薮の中の踏み跡に突入していく。危惧していたとおり、似たよ

うな景色で且つ薄い踏み跡のため途中から来たルートとは違ってしまったようだ。右往左往して

いる様子がGPSでのトレース(帰りは行きより東側)に現れている。大まかな方向は間違いない

ので強行下山。五大力堂裏の墓地近く、登ったところから20m程度の東にでた。時間は行きよ

りもかかってしまった。(尾根登り42分下り49分)


 五大力堂から高峯山へのルートは予想通りの薮で下りの方が手こずる。標識のテープ等持

参してマーキングしていくべきか。


(GPS受信器 ユピテル社製ASG-1のデータ)

行動時間5hr59minうち停止時間1hr37min(積極な休憩は50min程度)

距離17.3km 上昇距離累計1367m 下降距離累計1354m


トレース トレース違っているところは左が行き右が帰り





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