15日:水戸21:00発-渋ノ湯27:00
16日:渋ノ湯3:00/8:35発-黒百合平12:05
17日:黒百合平7:45-東天狗岳10:15/10:45-黒百合平12:01/13:10―渋ノ湯14:33
この春の気候は異常である。日照が少なく寒くまた気温がジェットコースターのように乱高下
激しい。この季節なのに真冬並の寒波が来ていて関東地方は雪が降ったようだ。ましてや山中
では推して知るべし。残雪の期待が雪山山行になった。
不安を抱えたまま宮本会長のデリカで水戸を出発、都心を経て中央道に入り上野原で松崎(今
回のリーダー)をピックアップ。
当初、黒戸尾根を経て甲斐駒ガ岳の計画であったが現在の気象条件では無理との会長とリー
ダーの判断で安全に楽しめる山にと急遽走行中に目的地変更になった。経験の乏しい筆者は
正直内心ホッとした。30年近く前の夏に登った黒戸尾根(高度差は2200mを越える)は厳しかっ
たように覚えている。
中央高速道を諏訪ICで降り、狭い車道の終点渋ノ湯には3:00頃着く。車中で8:00まで仮眠。
身支度整えて歩き始めたのは8:45。
出発前 渋ノ湯にて |
歩き始めてすぐ5cmぐらいの新雪の下に凍結があり、すぐアイゼンを付ける。
北八ヶ岳特有の樹林帯の中登る |
今日は黒百合平までのシラビソ・ツゲの樹林帯の中の登りで3時間半のアルバイトであった。
天気は良好ですぐ薄着になる。平日の今日の余人は下山して来る二人連れと黒百合ヒュッテ
の小屋番だけであった。小屋すぐ近くで幕営。幕営料一人1000円。高いかなと思ったが、トイレ
は快適な小屋のものを使わせてもらえるので当今は妥当と言うべきか。
黒百合平 黒百合ヒュッテと我らのテント、余人なし |
早くから宴会・食事の用意し18:00にはシュラフに潜る。夜断続的にサラサラと雪がテントを打っ
ている。ドカ雪にならないか心配だ。
17日朝新雪は思ったより少なく20cm程度。トレースは消えている。サラサラしたバージンスノー
の中、まずは交互にラッセル訓練をしながら中山峠に向かう。
新雪の中ラッセル |
中山峠から稜線出でる。急斜面と雪庇に経験の乏しい筆者には恐怖心が募る。足下が崩れた
らどこまで滑っていってしまうだろうか、表層雪崩は発生しないだろうかと足がすくむ。稜線に出
てからはトップは若手の松崎、会長が最後三番目に固定される。
森林限界を超え岩稜地帯を登る
東天狗岳山頂にて 後は西天狗岳 |
松崎のラッセルでやっとピークに着く。西天狗岳は敬遠。こちらのつるつるした峰の方が滑落、
雪崩が怖くて筆者は内心ホッとした。
東天狗岳より赤岳を望む |
帰りの下りはなおさら足下すくむ。「ピッケルを差し込んで固定してから足を動かせ」と後からの
会長の指導に従いゆっくり確実に下る。
正午に天場に戻って昼食の大休止後、テント撤収して下山。
我らのテントは撤収済み。今日は登山者多い |
渋ノ湯までは1時間半程。今日は土曜日の休日で比較的手頃で人気の山ゆえか多くの登山者
が登ってくる。雪で道が不通になっていないかと心配だったが除雪してくれてあり全くの杞憂で
あった。
ひなびた渋ノ湯の温泉に浸かって、汗流す。30℃程度の沸かす前の冷泉の槽があり、熱いの
に浸かった後冷たい方に入ることを繰り返すと体にいいとのこと。
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