茨城県山岳連盟主催「冬山講習会/安達太良山」

期間:2011年2月5日(土)~6日(日)



報告:井原

参加者
宮本(講師)、黒澤・上田正(指導員研修)、松崎・井原・一木(中級受講)、上田俊(初級受講)

2/5 あだたら高原スキー場9:00-勢至平10:51-くろがね小屋12:00着、講習13:00-17:00
2/6 くろがね小屋7:30-峰の辻8:17-安達太良山9:00/9:30-峰の辻9:47-くろがね小屋10:17講習後昼食を採って12:50帰途に就く-勢至平13:20-あだたら高原スキー場14:35閉講式後解散14:50


今回の講習会は一般(無所属)の8名を含め受講生18名・講師6名・研修7名の総勢31名の大部隊であった。その内7名が会友を含め我が梁山泊倶楽部関係者で占め県岳連内での存在感を示した。
以下の内容は筆者所属の中級5班の様子です。

2011/2/5(土)
8:30あだたら高原スキー場にて受付開講式。講師1名に受講生3名で班編成、他山岳会員との交流を目論んでか各班に一名ずつ配属される。


開講式、宮本会長撮影

まずは夏道(雪の下であるが)で勢至平を経てくろがね小屋を目指す。天候穏やかではかどる。


勢至平で吹きさらされたがくろがね小屋が見えてきた
小屋周辺でワカン歩行、アイゼン歩行、ピッケル技術を復習し、滑落停止は10本ほどの滑っては止める動作をくりかえす。耐風姿勢については今回あまり風なく姿勢習得のみで実戦(?)はなし。
ハーネスを着装しロープで雪上の確保の仕方も教わる。昔30年前の理論とは変わっているようだ。宿泊は山小屋にしては珍しい温泉(強烈な硫黄泉)付きのくろがね小屋である。われらの講習で31名もいたせいか混んでいた。

満員御礼のくろがね小屋。週日はすいているが食事は自炊になるそうです

夕飯は名物カレーのみ。お代わり可であったが皆の食欲が旺盛で底がついてしまい打ち切りになっていた。夕食後も気象またはロープワークの1hr程度の屋内講習があった


気象研修組、宮本会長撮影


ロープワーク研修組、宮本会長撮影 30年前と比べるとはかなり違う。
合理的な技術に収斂していったのでしょう。

消灯までの1時間ほどはアルコールを酌み交わしながら歓談、懇親。早く床に就く人もいたが。消灯後、顰蹙買う寸前?でお開き

2/6(日)
6時起床、朝食後身支度して7:30講習再開。まずは乳首とも呼ばれる安達太良山山頂を目指す。ガス巻いていて見通しは悪い。篠竹のポールに導かれ夏道の通りに峰の辻を経て岩峰の基部につく。


ガスの中篠竹に導かれ峰の辻を通過

乳首を右側から巻いて、雪がついているため思っていたより却ってすんなりと頂上に立つ。風は安達太良山にしてみれば無いに等しい。時折雲が吹き払われ会津磐梯山や吾妻山塊が望め、歓声が上がる。ブロッケン現象も見ることができた。


時々霧が途切れ歓声が上がる。宮本会長撮影

くろがね小屋まで戻り、ビーコンの使い方、ゾンデ(プローブ)の操作方法、弱層テスト(ハンドテスト)を講習。


ゾンデ棒テスト。講師の体をツンツンして感触を掴む。講師ごめんなさい。


ハンドテスト。「うーんこの雪は大丈夫だ」 
5m離れた所では見事な板状剥離があったのですが。

今回は天候に恵まれ、いろいろ技術を教えてもらい中身が濃かったように思う。(昨年は吹雪でくろがね小屋までつくのが精いっぱいで(それはそれで非常にいい経験になったのだが)技術的講習ができなかったのと比較してですが)


終講式。皆さんよく頑張りました。





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