メンバー
梁山泊:宮本(CL)、井原、土屋、村越智、田中夫妻
茨城好山会:上田、黒羽、神藤、梅本 計10名
6/3 |
水戸発21:00 東北道古川ICで降り国道47号108号経由で秋ノ宮温泉郷の一つ湯ノ岱温泉太郎兵衛旅館に6/4 2:00着で仮眠、沐浴潔斎し、パノラマコース登山口に移動、車をデポ |
6/4 |
パノラマコース登山口7:45発-第一吊橋8:10/9:00-第二吊橋9:23/50-不動明王12:10/20-御田の神14:40/50-窓くぐり15:05/15-西ノ又分岐15:25/35-神室山避難小屋16:10 |
6/5 |
神室山避難小屋6:20-西ノ又分岐-前神室山8:15/30-第三ピーク8:55-第二ピーク10:00-第一ピーク10:15/35-パノラマコース登山口11:55着
復路をもどり太郎兵衛旅館で入浴後水戸に帰る |
みちのく小アルプスとも呼ばれる神室連峰の盟主を秋田側から西ノ又川の沢沿いに登って尾根(パノラマコース)を下る、変化に富む周回コースが選ばれた。今年のこの時期の沢沿いのコースの山行記録をwebで漁ったがない。この理由山行してわかったように思う。山形側は6/5開山日とのことだが秋田側はもっと後である。国道108号から市道に入り、入り口に鳥居のある未舗装の荒れた道は西ノ又登山口に至る。その途中にパノラマコースが右に登っている。帰りはここを下ってくるので、車(2台)をここに駐車。
パノラマコース登山口 |
西ノ又川の左岸を歩く。程なく第一吊橋に着く。旅館の御主人が言っていたとおり板がはずされたままである。雪の荷重で橋が痛むのを防ぐため冬の前に外すのであろう。
第一吊橋、板がないので苦戦 |
吊りワイヤを掴まり桟と底張りワイヤを踏んで右岸に渡る。揺れるので一人ずつ渡るので時間がかかる。腕力に自信のない女性はダブルカナビラでビレーして渡る。第二吊橋も板がないが、皆慣れてこちらの通過はスピードアップしていた。左岸に戻り沢から離れて山腹歩くようになり3、4つ沢を越え第三渡渉点はまだかまだかと歩を進める。スムースに濡れずに石伝いに渡れるか?裸足で冷たい水の中歩くことになるか?それとも今の時期は雪が詰まっていて容易に渡れるかもしれないなどとあれこれ予想していた。その一つ手前の沢に雪が詰まっていて対岸に渡る際、先頭でルートを探していた宮本リーダーが、スノーブリッジの端の雪が崩れて冷たい沢に落ちてしまい緊張が走る。筆者もザックを置いてその近くに急ぐ。幸いリーダーは濡れたが怪我なく自分で這い上がってきてくれた。以後、雪解け水で体が冷えて調子悪そうでした。この時メガネを紛失された。
宮本撮影 雪の崩落地点、紛失したメガネ捜すが発見できず |
三十三尋滝を対面に見てようやく第三渡渉点に来たことがわかる。
三十三尋滝、この滝の対面に渡るところが第三渡渉点。右側の画面外の雪渓わたる。 |
問題と思っていたこの第三渡渉点は、スノーブリッジを崩さないようルートを選んで流れの狭いところで前よりスムースに渡れた。雪渓近くは体が冷えるのでリーダーの指示で不動明王まで歩を進めて休む。ブユが集まってくるのは不快である。痛い目に会ったことのある人はネットで防御している。後で気がついたが筆者は手首2箇所食われていた。
不動明王 これから胸突き八丁の苦しい登り |
ここから胸突き八丁の急登である。何度も休みながら御田の神まで400mの高さを登る。二重山稜のような尾根に出てやっと御田の神である。小さい祠がある。パノラマコース方面の展望開けてくる。
御田の神 |
一旦マミヤ平の雪田に降り向こうの山稜の出るところが窓くぐりである。藪の中に切れ目がありそこを詰めると窓くぐりであった。
御田の神から窓くぐりの間の緩やかなコル、マミヤ平という。今は雪田状態、夏は池塘らしい。
窓くぐり、その名のとおり
短い急登を詰め窓くぐりに出ようとするメンバー |
窓をくぐると南の神室本峰方面の展望が開ける。目の下は役内川源流が所々雪を蓄え新緑とのコントラストで美しい。
神室山 一番奥が小又山 |
西ノ又分岐から南に折れ神室山に着く。途中痩せた尾根に短い岩場があり。左右は絶壁で少し緊張した。
神室山 |
神室山避難小屋は西に3,4分も下がるとすぐそこであった。水場は今の時期は急な雪渓を5分下って登るには10分かかる。
バイオトイレ 全然臭わない。用済後ハンドルを回す必要あり。 |
避難小屋は最近改築され真新しく、寝具も初おろしで快適である。定員30名のところ今晩は我々10名を含め4パーテイ16名の登山者が泊まる。2階で宴会、19:00過ぎでお開き。
宮本撮影 定番の寄せ鍋で宴会 |
夜中風の強い。雨も降っているように思えたが雨はなくガスが巻いていた。
6/5 朝ガスの中、カッパ着て出発。
朝出発前の集合写真 |
ガスで見通しは15~20m。前神室山までは緊張して歩くが、高山植物が目を楽しませてくれる。シラネアオイ、ミネザクラ、カタクリ、ショウジョウバカマ、ツバメオモト、タムシバ・・等々
数ある花の中で一番目立ったシラネアオイ
ミネザクラも2、3箇所
前神室山頂 |
前神室山からは下るほどガスも薄くなりまた天気も回復してくる。山菜のコシアブラ採って行こうということになり、欲が絡んで隊列乱れる。後半は根曲がり竹の子も採取する。
中央まっすぐなのがコシアブラ これはまだ若すぎる |
第三ピークの下りから雪が出てくる。ザンゲ坂(夏道)は藪・倒木が多くあまり歩かれていない模様である。雪の急斜面は危険であるので夏道下ったが、残雪の時期はその東の沢の雪の斜面を上り下りするのだろうか?
宮本撮影 もうすぐザンゲ坂の地点、雪でてくる
タムシバ |
ザンゲ坂を下ると第二ピークである。すぐに第一ピーク。ここからは一本調子の下りが登山口まで続く。下りくたびれてようやく登山口に帰着する。すっかり晴れていた。
役内の集落から見るパノラマコース。奥が前神室山 |
パノラマコースの方はブユはいなかった。(ブユはきれいな水のところに生息するようだ)。強烈です、東北のブユ!山中では小屋の他、上り時2人(それぞれソロ)が追い抜いていき、下り時1人が登ってくるのと会っただけ。静かで予想外にハードな山だった。
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