前日光山塊「庚申山」山行
期間:
2011年
2月19日(土)~20日(日)
報告:井原
2/19
水戸発7:00 北関東自動車道上三川IC-宇都宮-日光自動車道清滝IC足尾-銀山平かじか荘着9:30着 9:45発-一の鳥居11:00/11:25-庚申山荘13:50着
2/20
庚申山荘6:30-天下の見晴7:25/7:35-庚申山荘8:25/8:35-七滝9:45-駐車場10:50
2/19(土) 水戸を7時発、いつもの宮本会長の三菱デリカで出発。 北関東自動車道の上三川ICで4号国道に降り119号国道を経て日光宇都宮道路で清滝ICまで行き122号国道で足尾まで。古い街並みをあえて通り、銀山平への道に入り国民宿舎かじか荘の駐車場に着く。車は他にない。
いつもお世話になる宮本会長愛車三菱デリカ
ディーゼルエンジン 二輪・四輪駆動切り替え7人乗り
ここ2,3年はお休みだが20年前から敢えてこの季節の庚申山荘に子どもさんも連れてきて泊まったことのもある宮本会長の経験からワカンは車においていくことになった。この判断は裏目に出た。30年も前の無雪季日帰りで鋸山まで一回だけ行った井原は判断の基準を持たず。その頃の庚申山荘は古びた老朽化した建物であったように覚えている。庚申川の左岸の林道を4kmほど歩く。凍結が諸所にあり避けて歩く。道路はやがて無舗装道路となる。天狗の投げ石は苔むした石の累々とした斜面。1時間余りで水面沢沿いの山道に入るところに鳥居あり。猿田彦神社の一の鳥居である。
猿田彦神社、一の鳥居が見えてきた
猿田彦神社、一の鳥居
ここからは雪深い。50cmぐらいか。3、4日前ぐらいのものか薄いトレースの跡があったり消えていたりする。鹿の足跡は縦横無尽に走る。時々「ケーンケーン」と鳴き声が聞こえる。トレースの上を歩いてもところどころズボっとはまることがある。足を引き出すのにエネルギーを要す。(=疲れる)。
水面沢を右左に渡る
鏡石で小休止し、そのうちにトレースは殆どなくなり地形を見て判断したり標識やテープを探すようになる。
鏡岩、孝子(親の約束でサルのところにお嫁に行った末娘)別れのところ
庚申山はその名の通りサルが多かった由
仁王門、夫婦蛙岩等を経ていよいよ雪深くなってきた。ヒノキ並木の参道らしきところを詰める
と旧猿田彦神社跡に着く。
正面平らなところが旧猿田彦神社跡
右奥手には宇都宮大学の山荘という黒い建物が見える。ここから庚申山荘までの(200mの)間が美しいと宮本会長の弁である。庚申山荘は猿田彦大神も祀られている。猿田彦神社の奥ノ院でもある。
庚申山荘
庚申山荘内部
猿田彦大神の神棚、今は施錠されている
明るいオープンな避難小屋である。今の季節管理人はいないが、布団が常備されている。利用料一人一泊2000円也。我々二人だけの貸切状態であった。
頑丈な鉄板の赤い箱(左下)に利用代金入れる
まずは水の採取に行く。トレースなくズボズボ雪にはまる。小屋の水源地で5リットルほど持ち帰る。15:00前から宴会モードに入る。定番の水炊き鍋、締めはきしめん。ビール、焼酎、日本酒と並ぶが、宮本会長におつきあいするにはあまりにもキャパの小さい筆者でごめんなさい。部屋は一階にも二階にもあり好きなところに眠る。布団が新しくきれいだと宮本会長は二階で寝る。私は水分採りすぎでトイレに何度も出るであろうと一階で寝る。予想していたほど冷え込まず2/20の5時で-3℃であった。耐寒訓練は空振りであった。
2/20(日) 朝食はカップヌードル+餅。庚申山本峰はあきらめて天下見晴らしに空身で行ってくることにした。夜明けからガスが巻いていて見通し効かない。トレースはない。宮本の記憶(20年間内でこんな深雪はなかった由)と標識やテープを追い、木々の切り開きを縫って庚申山から北東に延びる尾根に出る。夏道では乗り越して進むと六林班峠へと行く。
天下見晴らしへの尾根
この尾根を左に折れ南東に進んだ先にあるピークが天下見晴らしである。最後は鎖場がある。ピークに着いてからガスが晴れてきて庚申山、鋸岳が望めるようになる。麓方面は雲海状態の下で望めず。
鎖場がある。滑ると危険
到着直後 ガスの中の庚申山、左は鋸岳
そのうちに晴れてくる。 下は雲海状態
木々の間から見る天下見晴らしのピーク。行くときはガスの中で全く見えなかった。
下山開始前の記念撮影 クラシックなニッカボッカスタイルが決まっています。
申山荘に戻り荷物をピックアップして下山。帰りは自分たちがつけたトレースでズボズボ沈むことも少なく、順調である。林道は長くて嫌になる。
七滝、一の鳥居すぐ近くにある 迫力イマイチ
往路林道で写真のおじさん一人、帰路単独行の若者、林道で夫婦連れと会っただけ。駐車場は2台増えていた。中級で絶好のところに宿泊もできるのに入山している人は不思議なほど少ない。言わば穴場である。雪は20年来一番の深さという。寒さはもう底を過ぎた。これから一雨ごと締まってきて快適な残雪が楽しめるようになる。会員諸兄、残雪の山を一緒に楽しもう。
メンバー:宮本(CL)、井原 2名
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